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Cross-border Inspiration
心の琴線を奏でる何かが与えてくれる、信じてみたい気持ちを。超越国境的感動。

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■ 「薬草を手に入れた。」 本場中国的漢方人体実験
2005年10月14日 (金) 編集 |
六本木ヒルズクリニックで唖然としていた。
「このままの仕事の方法では遅かれ早かれ限界が来ますね。」
情けない気持ちでいっぱいだった。

ご存知の方はほとんどいらっしゃらないと思うが…。
私は今年の6月、入院していた。

5年ほど前になるだろうか。
ロンドンに出張に行ったときに初めて下血。
見なかったことにしてトイレに流す。
その後も不定期、年に何度かの出血が続く。下痢は日常(汚い話、失礼しました)。

そして今年に入ってからは38度を超える高熱が3回も出る。
鼻血がすぐに出る。
下頭が重い、いつも疲れている、顔が青い…。

健康診断の結果は、要精密検査…。
・肝機能低下
・消化器機能低下
・不整脈
・血便、血尿

投資銀行、経営コンサル。
凡人が凡人を超えるために挑んだ日々だったが、健康管理は思いきり後回しにしていた。ヘッドハンティングに浮かれたり、チーム解散と失職に絶望したり。でも挑戦、挑戦と日々唱えてきたつもりだった。
悔しくてMariah Careyの”HERO”を数百回は聴いた。そうして鼓舞してきた。
ずっと元気を装って、頼まれた仕事は笑顔で受け、何か更に新しい価値を付けられないか考えていたのだが、段々と、どうもそうしたテンションが出なくなっていた。
こ、れ、は。自分のキャパシティ不足、プロとして失格。悲しいかな。

病床で決断をした。
一度最低でも7割までは体調を戻さないと(そのときは3-4割の稼動感)。

病床を抜け出し、尊敬していた社長に深く頭を下げ辞表を受け取ってもらった。直近のプロジェクトで割と成果を出していたので、形だけでも?役員陣が引き止めていただいたのが救いだったが。申し分けない気持ちでいっぱいだった。顧客にも、会社にも、自分にも。

「本質的な体調回復には時間をかけて休養するしかなく、出血や炎症に対しては対処療法的に投薬するしかない。」
という医者のアドバイスはもう何回も受けていた。
カメラで胃も腸も見せてもらった。潰瘍性大腸炎という難病の疑いがあるとも診断されたことがあった。結局のところ疑いは疑いでしかなく、もらったステロイドも継続して服用する気にはなれなかった。ステロイドの本まで買って研究したのだけれど。

そんなときに、かねてから、中国人の親友が中国での漢方治療を勧めてくれていたのを思い出した。正直半信半疑だったが、賭けてみることにした。一か八か。


さて。
中国湖南省長沙。歴史ある中部の代表的都市。
おそるおそる病院へ。
「日本の健康診断の数値を至急下さい。」
と言われ、弟に国際電話をかけ、FAXしてもらう。
足りない数値は追加検査。

アルコールの臭気が漂う検査室。
同行してくれた友人に何度も尋ねる。
「注射の針は使い捨てだよな。肝炎移ったりしたらシャレにならない。」
当然、そういう病院ではないところに連れて行ってくれているのに、なんて失礼な質問、というより詰問をしていたのだろう。ごめんなさい。

中国の漢方(中医という)は思ったよりも合理的だった。
西洋医学的なアプローチで、処方されている薬も全て見て、中医の先生が診断する。舌を診たり、触診したり。細かい問診もある。

70歳を超えた地元の名医。
驚いた。問診がいちいち的確な、ポイントをついたものばかり。症状を見事に当てている。
30分ほどの診察を終え、先生は30種類くらい薬草の名前と配分比率を書き出した。
先生が次々と話し出した。
「貴方は数年間戦争に行っていたような環境にいたようだ。”気合い”だけで持たせているのが良く分かる。」
「”気合い”が切れたら本当に大病が浸食するから。」
「体調が低調なのが続いて、体質までも変わりかけている。」
「中医でいう”気””血”が上半身には慢性的に欠乏している。一方で下腹部には”火(炎症)”が慢性的に充満している状態。」
「西洋医学的に言えば、肝臓、大腸、直腸、腎臓、心臓が弱り部分的に炎症を起こしている。もちろん神経も相当疲れている。統合的なアプローチで診る医者でないとダメ。」
「急性的な病には西洋医薬、慢性的な病には中医薬がいいというのが私見。信じてみるなら3週間この薬を飲んでみて下さい。」

そして、苦い薬草の薬を飲んで数日。何となく体調回復の気分。
2週間経つと、嘘のように体が軽くなり、下痢、下血などの症状はなくなった。

人体実験は吉と出たようだ。
夢を見ているのかと思うくらい。
強さが戻ってきた。上京してやる気に満ち溢れていた18歳のときのよう。

命をまた救ってもらった。
身体を粗末にしていて申し訳なかったとひとり自分に向けて謝った。
自分らしく命を大切に燃やそうと決めた。だから創業した。


余談だが、中国における中医(漢方)は、日本における製造業に似ている。経験に基づく暗黙知に溢れている。擦り合わせ型産業である。

evidenced based medicine として定量化し、形式知にまで落とし込むことができれば、とてもとてもとても深く広い展開ができるノウハウが満載されている産業ではないか。


ああ、今日も元気。嬉しい。
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# | 2005/10/14 23:57 | 中国 | Comment (2) Trackback (0) |
■ Comment
・お気をつけて。
中医、私も以前から興味を持っています。
薬剤師としての人生を選んでいたなら確実にその道に進もうと思っていました。
最後まで悩みましたが、いずれ何を目指すにしても、現職を経験することは、医療人として一歩深いモノの見方を出来る貴重な財産になると思っています。

漢方医学は長い長い歴史と経験により確立された素晴らしい学問。
科学の進歩によって徐々に解明されてきてはいるものの、解っていないことの方が遥かに多い。
最新の医学で解明されたことが、実は漢方では何千年も前から当たり前のように処方されていたりね。
我々のしていることは、つまりは漢方のメカを解明してその有効成分だけを取り出しているようなものかもしれませんね。笑
まあそれはそれで意味のあることですが。

とにかく、カラダを大事に。
それが何より一番の資本です。
2005/10/16(日) 02:23:29 | URL | ラッツ #SIR.BgG2[編集]
ありがとうございます。
高校卒業後別々の道を分かちましたが、こうして互いが別々の色で輝かんとするステージで再会できたことは、本当に嬉しいです。
しかも志向、嗜好は近いですね。
じっくり世の中を遮断した高校生活3年間が、深い思考、思索を生んだのか(笑)。
でも嬉しいな。末永くいろいろご教示下さい。
2005/10/16(日) 15:12:56 | URL | tatalantino #-[編集]
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