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Cross-border Inspiration
心の琴線を奏でる何かが与えてくれる、信じてみたい気持ちを。超越国境的感動。

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■ 物質は偏在する
2006年04月12日 (水) 編集 |
散々眼神経が疲労しながら、
シャワーでそれを取り除き、
ゆったりと湯船で読書するのが、
毎日の至福の時間。

浴室というものは換気が必要で、
たいてい小窓が組み込まれている。
書に吸い込まれ、逆上せることは本意ではなく、
冬でも外気を入れて、
頭は爽快に保つ。

不思議なことに、本を読みながら、
考えごとやひらめきを別の回路で進めていることがある。
時にそれは両立し、時にそれは両立されないが。


今夜は、
小窓から、しとしとという音が響き、
やがてそれはざあざあへ変化している。

失われた十年の入り口頃に流行った、
テクノハウスの打ち込みスネアのように、
ノイズは段々と耳を遠ざける。

そして、
突如、サイレンが鳴り始めた。
眼球は文字を終えなくなった。

消防車のけたたましいサイレンは、
あまりにも生々しい。
ノイズは掻き消され、サイレンのループは止まらない。
やがて、ドプラー効果を遵守して、
フェイドアウトした後の静寂。

どこかで火事が起こっている。
大雨なのに。
湯船に皆浸かっているのに。
この東京中で、水が溢れているのに、
火が暴れて苦しんでいる人がいる。
それを懸命に救う人がいる。


世の中は、
皮肉に満ちていて、
不公平で、
物質の均衡なんて、
決して取れていなくて。

それは、
人間の心がバランスするなんて、
簡単に言わないで欲しくなる。


けれども、
偏在する混沌から、
調和を見出すことを、
ずっと何百万年も続けてきた我々は、
本当に尊いと思う。


今夜は、
読書と思考のマルチタスクに、
失敗した。
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# | 2006/04/12 00:47 | 日本 | Comment (0) Trackback (0) |
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