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Cross-border Inspiration
心の琴線を奏でる何かが与えてくれる、信じてみたい気持ちを。超越国境的感動。

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■ 信念と謙虚と傲慢
2007年05月26日 (土) 編集 |
勝負を賭ける一週間というのは年に何度かあるが、
ひと段落させた土曜日の疲労は心地良くもあり、
興奮冷めやらぬこともあり。

それでも睡眠はいくらあっても満ち足りず、
起き上がるのは本当に苦労する。

ベッドに後ろ髪を引かれながら、
湯舟に湯を張り、
読みたい本を選びながら目を覚ます。


今日はギリシア神話を選んでみた。

時折、たまたま手に取った書が、
不思議に自分の人生の現状を投影しているような経験をする。

書が自分を選んだのか、
自分が書から自らに関連する情報に反応するのか、
いずれにせよ、神秘的な感覚さえするひとときである。


オデュッセウスは、ギリシア側の戦士としてトロイア戦争に参戦した。
勇猛に戦い勝利を収めたのだが、
帰路漂流し、故郷のイタカに戻るまで20年を費やしてしまう。

道中にはありとあらゆる苦難が待ち受けていた。
自らの知恵と力を信じ、苦境を切り抜けてきた。
策を練って海の神ポセイドンの子さえも封じた。
しかし、難関は絶えることなくやって来る。

ある時に、大時化(しけ)の海原で、
いつも通り、これくらい俺には乗り越えられると信じて彼は蠢く。

ポセイドンが現れる。
知恵と力によって神も欺く傲慢さを告げられ、
オデュッセウスは初めて自らが生きていることへの感謝と畏れを識る。

そして、オデュッセウスは漸く故郷に帰ることができた。


信念はあったほうがよい。
何かを成し遂げたい志がない毎日は漠としていて、
矢を射ることのない弓のような、弦がたるんでいるようなものかもしれない。

けれども、
人智を超えた存在への感謝と畏れがなくなる傲慢は、
絶対にあってはならない。

そうした自分がどこかにいなかったか。

苦難が尽きないと自嘲した10年、
忘れてきたことはなかったか。

幼稚園の帰り道にでこぼこ砂利道を通り、
母親と地蔵に手を合わせていた小さな頃の、
喜怒哀楽がバランスした謙虚な気分を思い出した。
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# | 2007/05/26 22:54 | ギリシア | Comment (0) Trackback (1) |

■ 蔦と樹と、天と地と。
2007年05月04日 (金) 編集 |
蔦は天を見る力が強い。

巨木に連なり、
しなやかな弦を広げ、
葉は光を蓄え、
やがて頂上をいただく。

手を携える支柱がなければ、
自らの力では、先に進むことはできない。
ただし、隣の巨木に弦は伸びてその命を繋ぐことができる。
そして、花を咲かせても、実を大地に届けられることは多くはない。

一方で、根を張る勇気を持てば、
大地と呼応して、やがて果実は実り、
その種子は大地に根を張る。
しかし、根を張る場所は選べない。
大地を受け入れる覚悟があるか。


岩崎弥太郎、
その生き方に、樹の姿を垣間見る。


猛き黄金の国岩崎弥太郎 (1)


# | 2007/05/04 22:22 | 日本 | Comment (0) Trackback (0) |

■ 鬼
2007年05月01日 (火) 編集 |
鬼退治、鬼畜、鬼ごっこ、心を鬼にする、鬼の居ぬ間に洗濯を、鬼の目にも涙。

鬼とは何か。

古くから描かれる鬼に必ずあるものは、角(つの)。
尖った牙や爪だけでは鬼とはされないだろう。
角があることが鬼の要件と仮定しよう。

自然界に存在する角を持つ動物はいずれも草食獣である。
羊、山羊、牛、鹿、サイ、キリン。

肉を口にせず、黙々と草を食む。
彼らの角は、恐怖に対する防御であり、時折同種に対する自己主張の役割をなす。

臆病で地味な彼らが持つ鋭い突起が、
人の形をした生き物に結合すると、鬼になる。

慟哭、悲哀、威嚇。


生きるために攻める肉食獣ではなく、
生きるために守る草食獣から派生している、
陽ではなく陰、動ではなく静から生まれた鬼が愛しくさえ感じられる。







# | 2007/05/01 22:16 | 日本 | Comment (2) Trackback (0) |
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